14.財務活動によるキャッシュフローの作り方

 5.財務活動によるキャッシュフロー

(1)借入金

借入金に係るキャッシュフローは原則として借入による資金の増加と返済による資金の減少という形で財務活動によるキャッシュフローの区分に両建てで表示します。

以下の設例で考えます。

期首残高 期末残高 増減額
短期借入金 200 300 100
長期借入金 200 300 100

①短期借入金

当期借入による増加を500、返済による減少を400とします。

(借)短期借入金         500  (貸)短期借入による収入(C/F) 500

(借)短期借入金の返済による支出(C/F) 400 (貸)短期借入金          400

②長期借入金

当期借入による増加を500、返済による減少を400とします。

(借)長期借入金         500  (貸)長期借入による収入(C/F) 500

(借)長期借入金の返済による支出(C/F) 400 (貸)長期借入金          400

借入金は上記の様に、増加減少と両建て表示をするのが原則です。しかしながら、短期借入金の中に短期間で連続して借り換えが行われているような場合上記の原則をそのまま適用すると問題があるので、その場合は純額表示をすることとなります。

具体的にみていきましょう。

例えば、1000万円を3ヶ月サイトで連続して借り換えている場合で考えます。

3ヶ月後     さらに3ヶ月後    さらに3ヶ月後   さらに3ヶ月後

1000万円借入 → 1000万円返済 → 1000万円返済 → 1000万円返済 → 1000万円返済

1000万円借入    1000万円借入    1000万円借入    1000万円借入

このケースを総額表示で考えると、4000万円の増加と4000万円の減少となりますが、実態としては1000万円をずっと借りていたのと何ら変わりありません。にもかかわらず、総額表示をするとあたかも4000万円の借入の増加と4000万円の返済に伴うキャッシュの動きがあったようにみえてしまうので、この場合は純額表示をします。

①純額で100増加する場合

(借)短期借入金   100   (貸)短期借入金の増加額   100

②純額で100減少する場合

(借)短期借入金の減少額 100   (貸)短期借入金   100

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